看護師の就職先といえば病院やクリニックなどの医療機関が主流ですが、それ以外にも必要とされている場所が沢山あります。
このページでは、病院・クリニック以外で看護師さんが活躍しているお仕事を紹介します。「看護師の資格を活かして違った分野にチャレンジしたい!」と思っている皆さん、「病院の激務についていけない・・・」「夜勤がツライ・・・」とお悩みの皆さん、ブランクを経て復職を考えている皆さん。ぜひ参考にして下さいね!
疾患や障害を抱える方が可能な限り住み慣れた地域での生活を継続できるよう、医師の指示に基づいて利用者の自宅を訪問し、健康チェックや療養上の世話を行うサービスです。夜間に当直ありの事業所もありますが、基本的に勤務は日中です。事業所によっては月に数回オンコール当番を行うことがあります。
高齢者・障害のある方など、ご自宅のお風呂に入ることが難しい方のもとへ訪問し、訪問入浴車でお風呂を提供するサービスです。介護士2名と看護師1名の合計3名でチームを組み、サービスを行います。看護師の役割はバイタルチェックや入浴前後の処置、入浴中の介助サポートなどです。1日の訪問数は多くて6件ほど、日中のみのお仕事で、単発派遣の募集が多くあります。
病状の安定した高齢者が、介護を受けながら在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。主に医療法人や社会福祉法人が運営しており、病院に隣接している場合もあります。利用者の入所期間は状態によって異なりますがおおよそ3ヶ月~6ヶ月程度。療養病床と比べるとレクリエーションが多く、生活の場としての役割が強いのが特徴です。施設には必ず医師が常駐しており、看護師は医師の指示のもと利用者の看護ケアや服薬管理などを行います。施設により日勤・夜勤交代勤務の場合と、日勤勤務+夜間オンコール対応の場合があります。病院と比べて利用者の病状は安定しているので、救急対応は病院ほど多くありません。
在宅での生活が難しくなった要介護3以上の高齢者が生活をする公的施設です。主に社会福祉法人が運営しています。看取りを実施している施設が多く、いわゆる「終の棲家」としての役割をもっています。看護師は利用者の健康管理・服薬管理、受診や通院対応などを行うほか、緊急時には往診医や介護スタッフと連携をとり対応を行います。医師が常駐していないため、何かあった際は看護師としての判断を求められることもあります。多くの施設は日勤帯のみの勤務ですが、夜勤ありや夜間オンコールありの施設もあります。基本的に日常的な医療行為はあまり多くないので、激務を避けたい方やお仕事にブランクがある方におすすめです。
在宅での生活に不安を抱えている高齢者が生活する施設で、主に民間企業が運営しています。入居対象者は施設によって異なりますが、身体状態不問の施設が多く、おおむね65歳以上の自立の方~要介護5の方まで幅広い方が入居しています。公的施設より料金が高く設定されている分、個室のお部屋や充実した設備が整っていて、サービスの質が高いのが特徴です。看護師は特別養護老人ホームと同じく、入居者の健康管理、服薬管理、受診や通院対応を行います。施設の方針にもよりますが、スタッフとして高い接遇スキルを求められる場合があります。運営企業によりさまざまな福利厚生があり、給料も比較的高いようです。
自宅で生活している高齢者が、日中のみ通いで食事・入浴・レクリエーションやリハビリなどの介護サービスを受けられる施設。特別養護老人ホームなどの入所施設に併設されている場合もあります。普段自由に外に出ることが難しい高齢者にとっては、デイサービスが憩いの場となっていることが多いようです。看護師は利用者さんのバイタルチェック、入浴後の処置、急病人の対応などを行います。日祝休みの事業所が多いですが、大手企業運営の事業所などは、年中無休で営業している場合もあります。病院や老人ホームと比べると給与は低めですが、休日呼び出しが無いため家庭を持った方に人気があります。パートでの求人も多くあり、ブランクを経て復職される方におすすめです。
地域の高齢者総合相談窓口。各市区町村が主体となって運営しています。看護師の配置義務はないのですが、保健師に準ずるもの(地域ケアの経験がある看護師)として、看護師の資格を持った職員が勤務することがあります。直接的ケアは行わず、地域に暮らす高齢者やそのご家族からの相談対応や介護予防マネジメントが主な業務です。勤務日は基本的には平日・土曜ですが、地域から通報があった際などは勤務時間に関わらず対応することもあります。業務量が多いと言われていますがやりがいも多くあり、地域福祉に貢献したいと考えている方におすすめです。
障害のある方が暮らす施設で、利用者の服薬管理や健康管理、通院調整などを行います。施設により看護職員のニーズが異なり、勤務形態も土日祝日休み、24時間365日のシフト制などさまざまです。
保育園や幼稚園などで、怪我をした子供の応急手当、急病児の看護、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症予防指導などを行います。それ以外に保育士のサポート役として、食事の手伝いや添い寝などの保育業務を行うこともあります。夜勤なし、固定シフト勤務が多いうえ、年間休日120日以上、社宅付きなどの好条件求人が揃っているのが特徴で、幅広い世代の女性に人気があります。
製薬会社や病院などに勤務し、臨床試験実施の際に試験がスムーズに行われるように支援業務を行う業務です。スケジュールの調整、担当医師とのやり取り、被験者への説明や相談対応を行います。直接被験者と接する機会が多いので、より多くの人と話す仕事に就きたい方におすすめです。
企業で採用される場合は特に、入社時の研修がしっかりあるので未経験でも安心してスタートができます。土日祝休み、残業少なめなど労働条件が良いことが特徴です。
主要都市や駅に設置されている献血ルームにて、医師の指示のもと採血~血液管理を行います。病院と違って看護助手や清掃スタッフがいないことが多いので、資材管理や施設管理などの雑務もこなします。給料は低めですが、多くの献血ルームが駅近、もしくは駅構内に設置されていますので通勤がしやすい、仕事と家庭の両立がしやすい、ブランクがあっても復職しやすいなど多くのメリットがあります。
企業内の保健室や医務室に常駐し、そこで働く社員の体調不良時の対応や健康管理を行います。学校でいう保健室の先生のような存在です。体の異常だけでなく、ときにはメンタル面の相談を受けることもあり、カウンセラー的な役割も求められます。勤務条件や待遇は勤務先の企業に準じており、日中勤務・土日祝休みと働き易い環境が整っていることが魅力です。
いかがでしたか?今回12種類のお仕事をご紹介しましたが、これら以外にも看護師は沢山の場所で必要とされています。ご自身の興味のある分野や、生活スタイルに合わせて、お仕事先を上手く選択できるといいですね。
沢山の種類があってどれが良いのかわからない!という方は、転職エージェントなどのプロに相談するのもひとつの手です。第三者の力を借りることで、より自分に合ったお仕事が見つかるかもしれませんよ。